離乳食初期は一般的に生後5〜6ヶ月の2ヶ月間で、ゴックン期と言われています。 スプーンを使って呑み込むこと、様々な味に親しむことが目標です。
ミルク以外の食べ物に慣れることが大切です。決して無理はせず、子どもの様子、ペースに合わせながら、1日1さじずつからスタートしましょう。
離乳食の回数と量
I日に5回の授乳があると考えて、そのうちの1回を離乳食+授乳にします。 離乳食からはほとんど栄養が取れない時期なので、授乳の量は変えずにあげます。
母乳の場合は欲しがるだけ与え、ミルクの場合は一日800〜1,000mlを目安に与えます。 もしも離乳食に対して赤ちゃんが何か反応を起こしてしまった場合に受診ができる時間が好ましいので、平日の午前中に離乳食をあげるのがおすすめです。(小児科は午後は15時から診察のところが多いので、昼にあげて異常が出てもすぐに病院にかかれない、ということが多いようです。かかりつけの小児科の開いている時間帯に合わせると良いと思います。)
最初は1さじから始めますが、初期の終わり頃までに食べられるようになる量の目安は以下の通りです。
・主食 ・・・約30g
・野菜類・・・約15g
・タンパク質・・・約10g
初期に食べさせても良い食材
・主食 ・・・ 10倍粥、そうめん、うどん、食パン粥(粉ミルク煮)
・タンパク質 ・・・ 鯛、カレイ、ひらめ、しらす、麩、きなこ、豆腐、卵黄(固茹で)
・野菜類 ・・・ じゃがいも、さつまいも、大根、人参、トマト、ほうれん草、 小松菜、ちんげん菜、かぼちゃ、かぶ、ブロッコリー、玉ねぎ とうもろこし、白菜、キャベツ
・果物類 ・・・ バナナ、いちご、りんご、ぶどう等
基本的に食材はしっかりと加熱が必要です。果物も加熱しましょう。 想像していたよりも多くの食材をあげて良いんだ、と思いませんでしたか?
あくまでも目安なので、必ず食べさせないといけない訳ではありませんが、保育園に預けることを考えているのであれば、保育園で出される食材をクリアしていないといけません。
早めにクリアしておくと、後々楽なので少しずつ挑戦すると良いですね。
離乳食の食べさせ方
①子どもの上体を起こしましょう。一人で座れる子は座らせて、座れない子は親の膝上で支えましょう。
②下唇にスプーンをのせて、上唇が閉じたら水平に引き抜きます。
※「スプーンを口の奥まで入れる」「スプーンを上に引き抜く」はNGです!
進め方は?
1日1回、1さじから始めます。 食べ物は、滑らかにすりつぶしたものをあげましょう(目安はヨーグルトの固さ)。
まずは主食である10倍粥(潰し粥)、もしくは重湯からスタートです。10倍粥と重湯の違いは以下の通りです。
10倍粥とは?
お米1に対し、水10で炊いたご飯のことです。 お粥を作ってペースト状にしましょう。ミキサーやハンドブレンダーなどでペーストにするやり方が比較的簡単ですが、初めの頃は量が少ないので上手く潰せないかもしれません。
多めに作って冷凍保存するやり方もありです。 (我が家は全ての食材を冷凍保存し、期限(10日間)が過ぎたものをまとめておやきにして大人のおやつにしていました。)
重湯とは?
重湯とは、お粥を作った際にできる、上澄み液のことです。適度にとろみが付き、潰す手間も要りません。離乳食をゆっくり始めたい人は、重湯からスタートしても問題ありません。
離乳食初期は、親にとっても子どもにとっても初めてのことばかり。 食事が嫌いにならないよう楽しみながら、焦らずゆっくりと進めていきましょう。