これを読めば分かる!【モンテッソーリ教育】とは?

モンテッソーリ教育とは、1880年代頃にイタリアで生まれた教育方法の考え方で、医学者のマリア・モンテッソーリによって考案された教育法です。

当初は障がいを持った子どもたち向けに考えられ実践されていましたが、次第に健常児向けの教育法として形作られていきます。特に子供の集中力を高める事に重きを置いており、親はその環境づくりを求められます。

モンテッソーリ教育の目的は「自立していて、有能で、責任感と他人への思いやりがあり、生涯学び続ける姿勢を持った人間を育てる」ことです。

本記事ではモンテッソーリ教育の特徴をご紹介していきます。
一般的に認知されている教育法には一長一短がありますので、それぞれの特徴から「これを子供に学ばせたい!身につけて欲しい!」というものを見つける参考にして頂ければ幸いです。

目次

特徴

モンテッソーリ教育では、子供の発育状況や興味関心・性格などに合わせた教育が行われます。
子供の年齢でステージを設け(詳しくは後ほど説明します。)それぞれのステージ・個人に合わせた方法が取られます。

子供が興味を持つモノにフォーカスし、集中力を発揮できるようにするため個々人の個性を伸ばすことが出来ます。また、大人や先生はあくまでサポート役に回るため、子供が自分で考え・行動出来る主体的な子供に育てることが出来ます。

多くのモンテッソーリ教育の現場では、縦割りの教室を設けるため、小さいうちから年齢の離れた子供とのコミュニケーションを取る必要があるため、対話能力に優れた子に育つと言われています。

対象年齢と敏感期

0〜3歳を前期(物事を吸収する時期)、3〜6歳を後期(意識が芽生える時期)と分けて考え、前期と後期の中で、子供には「敏感期」があると考えられています。
(敏感期とは、特定の「何か」に対して感受性が高まり、より多く知ろうとする時期を指します。)

敏感期には、本人の努力なく吸収が可能です。(語弊が無いように補足すると、本人が努力している・学習していると言った感覚を持っていない状態です。興味関心が大きく、知りたい知りたい!となっている状態です。)

この敏感期が終わってしまうと敏感期のように吸収することが出来なくなります。
また、敏感期は突然始まる子もいれば、徐々に始まる子もいます。始まるタイミングも人それぞれで、3歳の時に運動やスポーツの敏感期が子もいれば4歳の時に始まる子もいます。

以下に敏感期が起こりやすい時期について記載します。
※あくまで目安です。この時期に該当しない可能性も十分にありますのでご注意ください。

【主な敏感期の事例】
運動の敏感期:0〜6歳頃
言語の敏感期:0〜6歳頃
感覚の敏感期:0〜6歳頃
秩序・分類の敏感期:生後半年〜3歳頃
小さいものへの敏感期:1〜3歳頃
数の敏感期:4〜6歳頃
礼儀や作法の敏感期:4歳半以降
文化の敏感期:6〜9歳頃

それぞれの敏感期を適切に捉えて、子供の興味関心を伸ばしてあげましょう。

家庭に求められるモノ

モンテッソーリ教育では、家が重要な場所であると考えられています。

親が選んだものを子供に与えるのではなく、子供に選ばせるようにしましょう。
小さい頃は2択を提示してあげて、大きくなるにつれて認知能力が育ってきたら選択肢を増やしてあげるようにしましょう。

子供に選択肢を与えて、選ばせるようにしましょう。

子供がおもちゃや何かで遊んでいる時に、上手く行かず途中で次のステップに進まなくなることがあります。

こんな時、優しい親であればるほど「こうしたらいいんだよ」と教えてあげたくなってしまうかと思います。

でも子供が「教えて」というサインを出すまでは何もせず、ジッと見守ってあげて下さい。すぐに回答を教えてしまうと子供が自分で思考し考える機会を奪ってしまうことになります。

自分で考え正解を導く能力を養うためには、親の忍耐力が求められます。

子供には正解を与えず、求められたら道筋を示すようにしましょう。

私達大人が何かを説明する時には、実際の動作に説明を交えながら話をするのが当然かと思います。でも、子供にとっては情報量が多すぎて処理できません。

例えば、上手くボールを投げられない子供に投げ方を教える場面をイメージしてください。多くの親は、腕を動かしながらボールはこうやって持って、ここでボールを離して、あっちの方向に投げて・・・と説明すると思います。

でも子供からみるとその動きはとても早く、かつ「目で動きを追いかけて理解する」ことと「話している内容を理解する」ことを同時に行えないのです。
何度教えても出来ない・・・という場合は伝え方を変えてみて下さい。

説明する時は1回につき1つの情報を与えましょう。子供用のスピードで説明するようにしましょう。

受講方法

モンテッソーリ教育は、日本ではオルタナティブ教育に位置づけられるため、専門に運営している施設での学習になります。
(オルタナティブ教育とは、日本語では「代替教育」と呼ばれ義務教育などの学校教育法で規定されていない教育法のことです。)

そのため小学校入学前までの幼児教育として学ばせる家庭が多いようです。
海外では大学までモンテッソーリ教育を導入している国もありますが、日本では現状存在しません。

以下に都内でモンテッソーリ教育を受けられる施設を記載します。

エリア施設名
世田谷区キッズスマイル世田谷上馬
世田谷聖母幼稚園
成城モンテッソーリプリスクール
代田幼稚園
杉並区チェレギーノ子ども園
常磐ヶ丘幼稚園
レストナック幼稚園
港区キッズガーデン 元麻布
キッズガーデン 南青山
クランテテ三田
聖カタリナ・モンテッソーリ子供の家
太田区小さき花の幼稚園
日本モンテッソーリ教育綜合研究所附属「子どもの家」
目黒区ICEモンテッソーリ こどものいえ
ひかりのこ こどものいえ
足立区うめだ「子供の家」
板橋区幸町こどもの家
江戸川区レジナ幼稚園
渋谷区キッズガーデン 代官山
新宿区モンテッソーリ下落合こどもの家
墨田区キッズタイム
千代田区白百合学園幼稚園
豊島区聖パトリック幼稚園
練馬区関町白百合幼稚園

費用

子供を預ける頻度や時間に応じて料金が決まるようです。その他入学金や年会費を定めている施設も有りました。

詳しくはそれぞれの施設のHPをご覧頂ければと思いますが、KOSORASHIがリサーチした概算値としては年間費用で200万円前後がかかるようです。

最後に

モンテッソーリ教育は子供の集中力を養い、興味関心をもつモノを重点的に子供の個性を伸ばしていく教育法です。

近隣に教育施設があればそこで学ばせることも一つの手段ですが、もし近隣にない場合は家庭でも実践可能な内容がありますので、まずは自宅で試してみることも良いかもしれません。

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