2020年から文部科学省は小学校にプログラミング教育を取り入れています。私たち保護者世代にはなかった授業になりますので、何を子どもに学習させればいいのか不明な点も多いでしょう。
今回は、子どもにプログラミング教育を取り入れたい方に向けて、プログラミング教育についての基礎知識と、いつから?費用は?どうやって?という3つの疑問を解決していきます。
ぜひ参考にして子どものプログラミング教育に役立てていきましょう。
プログラミング教育はいつからがおすすめ?
プログラミング教育は、何歳から可能というものではありません。理解ができれば何歳からでも学んでいくことができます。ですが、教材やアプリが充実してくるのがおおよそ4歳からです。
そのため、子どもにプログラミング教育を受けさせるのは4歳頃からが適切な時期だといえるでしょう。小学校に入学すればプログラミング教育が開始されますので、早めに取り入れていきたい場合は4歳頃から取り入れてみてください。
文部科学省が提唱する小学校プログラミング教育について
文部科学省が提唱する小学校のプログラミング教育とはどのような教育なのでしょうか。間違えてはいけないのは、JAVAなどのプログラミング言語の教育をするわけではないということです。
プログラミング教育と聞くと、アプリケーションの開発などを思い浮かべる人が多いかもしれません。しかし、文部科学省で小学校にプログラミング教育を導入する目的は違います。
何年生から授業に取り入れる?
文部科学省の「小学校プログラミング教育の手引き」によると、小学校にプログラミング教育を取り入れる目的は以下の通りです。
背景: 家電製品や自動車など身近なものにプログラミングが使われている。 目的: ①コンピューターを適切に効果的に活用するために仕組みを理解する。 ②コンピューターをより主体的に活用する ③子どもたちの可能性を広げる |
これらの目的を達成するために、文部科学省では特に何年生から取り入れるとは指定していません。学ぶ学年は学校に委ねられています。ですが、現在多くの小学校では、小学4年生くらいからプログラミング教育を取り入れています。
ただし、指定の学年がありませんので、あなたの子どもが通う小学校では低学年から取り入れている可能性は否めません。詳細を知りたい方は小学校に通う近所の方から情報を得たり、直接小学校に問い合わせてみてください。
どんな授業をするの?
小学校でプログラミング教育を取り入れる目的を見てもわかる通りに、プログラミング言語を学ぶ授業をするわけではありません。身近なものにはプログラミングが使われている、ということを理解する授業を行っていきます。
学習にタブレット端末を取り入れるのも身近にプログラムがあることを理解する一環です。また、算数の授業にコンピューターを取り入れて、三角形を正確に出力するという授業などを行います。
正確に出力するためには三角形の特性を理解する必要があるでしょう。このように、プログラミング教育を現在の科目に取り入れていき既存の教科の学力向上を目指していきます。
準備することは?
プログラミング教育を小学校で実施するからといって、特に家庭内で準備することはありません。必要な道具類は小学校から配布されますし、事前知識なども必要ないといえます。
ただ、せっかく学習に取り入れていくなら予習をさせたいと感じる方もいるでしょう。その場合は、プログラミングの基礎知識を子どもに教えていくことは悪いことではありません。
幼児から利用できるプログラミングアプリなどを利用して、予習してみるといいでしょう。
幼児教育にプログラミング教育を取り入れる良い点・注意点
幼児教育にプログラミング教育を取り入れていくことにはメリットと注意点があります。
注意点を理解した上で幼児には取り入れるようにしてください。
良い点
幼児期にプログラミング教育を取り入れると以下のような3つのメリットがあります。
①小学校のプログラミング教育の予習になりスムーズ
文部科学省が指定しているように、現在は小学校でもプログラミング教育が実践されています。先取りでプログラミング教育を取り入れることで、スムーズに授業に取り組めることがメリットです。
②理論的な思考回路が身に付く
プログラミング教育を実践することで理論的な思考回路が幼児期から身に付くことがメリットです。
幼児期のプログラミングアプリは組み立てなどの簡単なものから始めますが、理由と結果が歴然と視覚的にわかるため、論理的に物事を捉えることに成功できます。
③子どもの将来性が広がる
幼児期からプログラミング教育を実践することで子どもの興味・関心にマッチした場合は、子どもの将来性を広げることに成功できます。
子どもには大きな可能性があります。もしも、プログラミングにハマったなら、幼児期から将来的にはITエンジニアになりたいなどの夢が膨らむ可能性があるでしょう。
プログラミング教育はプログラマーになるための教育ではありません。例えば、webデザイナー、webコーダー、フロントエンジニア、アプリケーションエンジニア、クラウドエンジニアなど。IT関連のさまざまな仕事に就くための基礎知識や考え方を身につけることができます。
注意点
しかし、幼児期にプログラミング教育を取り入れることで以下のような注意点もあります。
①教育に費用がかかる可能性がある
プログラミング教育を本格的に取り入れたいと考えるなら、教材の購入やプログラミングスクールに通わせるなどの費用がかかってしまいます。教材の場合は、平均的に約2〜3万円はかかるでしょう。
もしも教室に通わせるなら、入会金に10,000円程度、教材費に5万円程度、授業料に1〜2万円ほどかかるのが一般的です。
幼児の習い事にはお金がかかりますが、プログラミング教室は中でも高額な部類ですので、注意が必要です。
②保護者の押し付けになるケースも
子どもの将来性を広げるためにプログラミング教室は適切な習い事ですが、中には親の押し付けで、子どもが興味を示さないにもかかわらずにやらせてしまうケースもあるでしょう。
このような場合は将来性を広げるどころか将来性を潰しかねません。子どもに無理矢理押し付けるのは親のエゴになりますので、控えましょう。
幼児におすすめのプログラミング教育アプリ
幼児におすすめのプログラミング教育アプリを3つご紹介します。どのアプリも4歳程度から利用することができますので、プログラミング教育をどのように学べばいいのかの参考にするといいでしょう。
Viscuit(ビスケット)
引用:googleplay
ビスケットは無料アプリで4歳から学ぶことができます。遊びを通してプログラミングに触れることができますので、気になった方は幼児に使わせてみてはいかがでしょうか?
ビスケットはビジュアルプログラミング言語ですが、簡単な操作から難しいアプリまで作成できます。学んでいくうちにどんどん難しいことにチャレンジしたくなりますので、子どもの最初のプログラミング教育アプリにはぴったりです。
参考:公式サイト
Springin’(スプリンギン)
引用:Twitter
スプリンギンは5歳程度からの利用が推奨されているプログラミング教育アプリです。もちろん無料で始められますので、子どもの教育にはぴったり。
ゲーム作品はもちろん、絵本なども作れ、作品は世界中に公開もできます。ユーザー同士のコミュニケーションも可能で、作った作品に対する意見がもらえることも特徴。大人から子どもまで学ぶことができますので、親子で一緒に作品を作成してもいいですね。
学校教育にも使われているアプリですので、安心できます。
参考:公式サイト
Lightbot
引用:googleplay
ライトボットも4歳程度から学べるプログラミング教育アプリです。単純作業を繰り返すアプリですが、関数の概念を身につけることが可能。
20コースありますので、学ぶ進度でコースをアップできます。無料アプリですので、お金をかけずにプログラミング教育を取り入れたい方にはおすすめです。
日本語でも遊べますが、単純作業ですので、音声は英語でも十分理解できますから、英語教育にも役立つでしょう。
参考:公式サイト
まとめ
プログラミング教育についてご紹介しました。プログラミング教育は小学校に入学すると高学年には学ぶことになるでしょう。もしも幼児期から取り入れたい場合は、まずは無料プログラミング教育アプリを取り入れることをおすすめします。
もっと本格的に学ばせたい場合はプログラミング教室に通う手段もありますが、習い事としては高額です。
プログラミング教育は4歳頃から可能ですので、ぜひ取り入れて子どもの可能性を広げてみましょう。