東大生の6割が小学生時代にスイミングの習い事をしていたと言われています。水泳をすると頭がよくなるのでしょうか?
水泳に限らず、赤ちゃんの頃から、自分の子供の将来のことを願って、習い事をさせたい親心、とてもよくわかります。とは言え、習い事といっても、くもん、英会話、プログラミング、身体を動かすスイミングにダンスと多様。「習い事はいつから?何を?」の疑問に答えます。
習い事の種類は多い!
子供の習い事は本当にさまざまですが、大きく「お勉強系」と「運動系」に分かれます。
《お勉強系》
英会話、プログラミング、学習塾、幼児教室、書道教室、ピアノなど
《運動系》
スイミング(水泳)、サッカー、野球、ドッヂボール、テニス、ダンス、バレエ、剣道、空手など
お勉強系は、頭を動かすことを学ぶ習い事。書道教室やピアノも、どちらかというとお勉強系です。
一方、運動系は、身体を動かすことを学ぶ習い事です。身体を動かしながら運動能力を鍛える内容です。
このほか、赤ちゃんからできる内容の習い事もあります。
《赤ちゃんができる習い事》
ベビースイミング、ベビーサイン、ベビーマッサージ、リトミック、ベビーヨガなど
赤ちゃんの習い事は、一人でできないので親が同伴することが多く、サポートしながら行います。
「習い事はいつから?何を?」
親は「習い事はいつから?何を?」と思います。正解は、「赤ちゃんが楽しく興味を持つ内容」であれば何でも。何歳からでも始められます。
赤ちゃんは意思がないので、親が何をさせたいのか決めます。しかし、赤ちゃんが楽しそうかどうかが一番重要です。成長して幼児になったら、自分の意思で習い事を決められるようになります。
・体験レッスンがあり、参加させてみることができる
・レッスン中は、赤ちゃんが楽しそうかどうかを確認する
・泣いて嫌がるようなら無理してやらせない
タイミングでグズることもあるはずですが、それだけではなく、「嫌だからグズる」場合もあります。
自我が芽生えて2歳を過ぎると、やりたいこと、やりたくないことが生まれます。いわゆる「イヤイヤ期」です。
この「イヤイヤ期」、「魔の2歳児」と言われます。親は悩みがちな時期でもありますが、やりたいこと、やりたくないことがはっきりしてくる時期でもあります。
赤ちゃんや子供が「興味を持つ」習い事が大切
習い事を決める時に、もし「自分ができなくて苦労したからやらせたい」内容なら、赤ちゃんや子供が前向きかは確認してください。
例えば、自分がピアノを弾けなかったから子供に弾かせたいと考えている場合。
子供は楽しそうかどうか、親のエゴで習わせていないかは、確認しないといけません。
子供が自発的に「興味を持つ」習い事なら、続けたい気持ちがあり、習い事をしながら伸びていきます。
水泳の習い事がいいと言われている理由
赤ちゃん・子供に習い事をさせたい時、候補に挙がるのが「水泳(スイミングスクール)」。実は、水泳の習い事は、東大生の60%が「水泳」を小学生の時に習っていました。そして、現在の小学生のうち、31%が「水泳」をしています。
参考:https://president.jp/articles/-/21527?page=1
水泳のメリットは、全身運動のため、病気に負けない身体づくりができると言われています。水泳は、心肺機能が強くなり、他のスポーツと比較しても運動量が多いのに、月謝も比較的安く、続けやすいことも人気です。
まず、水が嫌いな赤ちゃんや子供にとっては、無理やり水に入れられる恐怖感があります。身体が冷える、肌が乾燥する、プールに行かないと習えない、そして、感染症のリスクもあります。肩幅が広くなることもデメリットです。
ただし、水着やゴーグルを購入しなくてはいけなく、費用はかかります。大人と違い、子供だと身体の成長に合わせて水着を購入する必要がある点はデメリット。中耳炎や皮膚病になってしまうと水に長期間入れないこともあるため、注意しましょう。
水泳の習い事はいつから?
赤ちゃんや子供に水泳の習い事をさせたい時、スイミングスクールにいつから通わせられるのかと感じます。
スイミングスクールには「ベビースイミング」と「キッズスイミングスクール」の2つがあります。
ベビースイミング……6ヶ月頃から3歳まで。親子一緒のスクールも多い。水慣れ、サーキットトレーニングなどを行い、水とふれあうことで恐怖心をなくす効果あり。おむつ外しをしていなくても参加できることが多い。
キッズスイミングスクール……だいたい3歳頃から。おむつが外れてから参加可能。泳力レベルに応じて、クラス分けをして指導してくれる。クロール、平泳ぎなど泳ぎ方を教えてくれるほか、時間をはかる選手育成コースのあるスイミングスクールも。
早期から習わせたいならベビースイミングですが、親子一緒のこともあるため、ある程度成長してキッズスイミングスクールから始めるのもおすすめです。
子供が興味を持った時点ではじめることが大切です。
水泳の習い事をやらせてみた【体験談】
私は、子供2人に、水泳の習い事を現在させています。女児と男児、2人の育児をする私自身からの体験談をお話します。
結論から伝えると、習い事も、「子供の個性次第」。わかりやすいパターン別として紹介します。
■真面目な女児は4歳からキッズスイミングへ
幼稚園入園を機に、何か習い事をさせたいと思っていた私。長女、女児をキッズスイミングに参加させてみました。
実は、女児の育児はあまり苦労をしていなく、「育てやすい子」と感じています。幼稚園の登園バスでもグズりはなく、自立心旺盛。そのため、スイミングもすんなり通えるだろうと期待がありました。
案の定、大丈夫。先生の言うことを聞き、定期的に実施されるクラス進級テストでは飛び級も経験し、今はクロール、平泳ぎだけでなく、バタフライ、背泳ぎまでマスター。着実に進級しています。
親の私も、昔、水泳経験者で「自分が好きなものは子供も好きなはず」と思い、子供にもやらせた結果、いい効果が出ました。
水泳を習わせてよかった点は、身体が小さく病気がちだった子供が、風邪を引きにくくなったことです。幼稚園に入る前は、冬になると1度は風邪を引いていたのですが、水泳に通い始めてからは風邪を引きにくくなったことを感じました。
運動神経が少しでもよくなれば、と期待して通わせた結果、意外なメリットもありました。
■男児はタイミングを待ちスイミングスクールへ
男児はスイミングスクールに通わせるタイミングを待ちました。
姉である女児がスイミングスクールに通っていて、同伴するものの「通いたい」とは言わない男児。そして、この子はお風呂で髪の毛を洗うのさえ嫌がる「水嫌い」でした。親として考えたのは、子供が水嫌いの今、スイミングスクールに通わせたとして、泣いて嫌がるのではということ。もしそうなら、子供だけでなく親もトラウマになってしまうと思っていたのです。
スイミングスクールの体験教室には行きました。定期的に開催されているスイミングスクールの体験教室に行き、どんな内容かを教えてもらいます。しかし、体験教室に行った時も気分が乗らないようでした。
そこで、最初は長期休暇に行われる短期講座から開始。
教えてもらうレッスンよりも、最後の時間で、コーチから「水に投げられる」遊びがあることが気に入り、入会を決定。今では、お風呂でゴーグルをつけて潜水の練習をするまでに成長しています。
気持ちの焦りはありましたが、男児の場合は、タイミングを待ちました。この場合、小さいうちからスイミングスクールに行くよりも、タイミングを待って行ったことでいい結果となった気がします。
最後に
「習い事はいつから?何を?」の答えは比較的シンプル。赤ちゃんや子供が興味を持ったことならなんでも。
親がやらせたい習い事もありますが、成功例や失敗例を見ていると、納得の結果だったりします。
そして、タイミングも重要。子供によって性格が違うので、習い事を始めたい時に「いつ」始めるのかを、参考にしてもらえると嬉しいです。